ママ友図鑑は「もしこんなママ友がいたらきっとこんな人」という私の妄想を書き散らかしている実在しないママ友のプロファイリング図鑑です。
前回に引き続き2021年の振り返りを書いているのだが、今年ってママにまつわる特筆すべきトピックスって何かありましたかね?振り返ってみたけどオリンピック以外の出来事が何も思いつかなかった。いや、あったんだろうけど、私が忘れてしまっているだけかもしれない。
そんなわけで、昨年のトピックスで唯一ワタシ的に思い出せたこれ↓をパロディにすることにしたよ。
#オタママツイオフ_今月のお題#オタママツイオフ
— タイクツです (@taikutu262) 2021年6月26日
今夜は【推し作品】の推しキャライラストを投稿しても良い日だと聞いたので、大好きな自サバ女の網浜さんのファンアート描きました。 pic.twitter.com/qV39afv7ry
自サバ女がママ友にいたらたぶんこんな人
- 重いものを「私やるから!」て運んでくれる
- ポジティブな小心者ゆえ他責しがち
- 「裏表のないタチ」で「ハッキリ言っちゃう毒舌」だから余計なお節介を言いがち
- 「ワタシってサバサバしてるから」で始まる悪口がネチネチしがち
自称「ワタシってサバサバしている」ママ友は私の飲み仲間の1人です(妄想上の)。自分の子どもを溺愛しているがゆえにいつも学校や園の周辺情報を欲しがっています。情報を仕入れるためならあまり知らないママでも「ワタシってサバサバしてるから」を免罪符にガツガツ聞きに行っちゃうふてぶてしさ。飲み会で別の席でもちょっと知ったママがいるとガンガン入っていっちゃうからいつもとても困ります。(妄想です)
2021年にあれだけ騒がれていたのにもかかわらずいまだに「ワタシってサバサバしてるから〜」とか言えちゃうところから見ておそらくネットとかSNSとか一切見ないタイプ。
朝ドラ見たあとラヴィット!見てヒルナンデス見てるTVっ子。TwitterはTVに流れるの見て満足している。サバサバしてるからいちいち文字に起こしてツイート?とかするタイプじゃないンダネ!
最近、仕事で派遣のテレオペ始めてコールセンターでインバウンド受信業務やってて忙しそう。(今、本編ではそういう展開になっています。)
mechacomic.jp↑このリンクを踏むと表示されるスクリーン広告が全て網浜さんになりますよ
太っていることをあまり気にしていないのがとてもいい。自己肯定感高め。夫に愛されていて家族も仲良しだから夫や家族の悪口は滅多に言わないのもたいへん微笑ましい。サバサバしているからか合わなかった初婚時の夫はさっさと捨てて今の夫は再婚、第二子は再婚相手の連れ子でステップファミリーだけどそんなことみじんも気にしてないし感じさせないところもたいそう頼もしい。いつも溌剌としていて元気で機嫌がいいところは見習いたいし、お話しするだけでパワーをもらえるなと日々感じています。
あと、「私って中身がオヤジだから」って言う女子は大抵なかみがオヤジじゃないって話はよく聞くけど、自称サバサバしてるこのママ友はそう言いながら本当に中身もまんまオヤジです。
生態
ママ友づきあい
「自称サバサバしてるから」なのかママ友はとても多くて顔も広い。この人↓とちょっと似ているかも
でも自サバママは器が小さくて小心者だから表立って仕切ったり先頭に立ってみんなを引っ張ったり責任を負う行動はできない。
自称「そういうガラでもない。ワタシって人とうまくつるめないじゃん?」タイプ
「女と集団でつるむとネチネチしてるから性に合わないわ」「言いたいことすぐ言っちゃうから嫌われてる」などを理由に自分勝手に行動している一匹狼タイプ
幹事を人にやってもらいながら文句たらたら言えちゃう空気読めなさ。「ワタシってサバサバしてるから〜」とかわざわざ枕詞にするのは、仕切りはできないけど文句は言いたくなる自分のワガママな性格を誰かに許してもらいたい裏返しであり、むしろ罪悪感がある小心者の証です。
PTAとか保護者会役員とか積極的にやってくれるし真面目に仕事をこなすタイプ。だからママ友ネットワークが広いしわりとみんなから信頼されています。
飲み会が恋しくなるといつも幹事やってるママ友に催促しているみたい。どうやら私もそのひとりみたいです。(妄想です)
補足・サバ女をめぐるあれやこれやそれ
こういうコンテンツ5年もやってると嫌というほどに「嫌なヤツあるある」の情報が集まってきます。「自称サバサバ女」についてはネットミームになってからだいぶ経つ古株であり、いまさらとりあげるまでもないような「鬼女」都市伝説の代表格ともいうべく定番の存在でした。
それが昨年になって例のネット広告が色んな意味で話題になったことで再認識され、広く一般的に知れ渡るようになったのです。くちさけ女の再ブームや人面犬の再来に近いかもしれない。そう、「自サバ系女」の存在はネット広告という媒体を経てもはや都市伝説や妖怪に近いミームになりかわったのです。
www.bcnretail.com 最近もこんなことが
なんつーか、嬉しかったんですね、色んな意味で。
昨今のインターネット上のムーブメントとして、「イヤな奴」レッテルを露悪的にタイプ分け解説する「鬼女叩きコンテンツ(と私は読んでいます)」は批判される傾向にありました。それこそポリコレ的な意味合い(一方的に他人を決めつけで中傷するのはやめろ)だったり、対ミソジニスト対策(おとこが喜んでオンナ叩きのネタにするようなコンテンツやめろ)だったり。
www.mamazero.com 例えば午後ティー女子の炎上などがありましたね
この「ママ友図鑑」も実際そういう文脈で読まれていることも多いコンテンツだったため、私も途中からそれがイヤになり、投げ出してみたり、逆張りの内容にあえてしてみたり、斜め上を行ったりもして、なにかと抵抗してきたものでした。
でもそぉじゃないだろう
それじゃ全然ねらいとちがうだろうが
本来やりたかったのは、ママ文化におけるイデオロギー的なものの記録であり、それこそ、妖怪や都市伝説のような「大衆文化を土台にした伝承」の具現化コンテンツだったハズでした。ミーム化するくらいのコテコテを記録に残すのが目的です。それが、ななめうえいっちゃだめだろうよ。
www.mamazero.com ちょくちょくSNSを擬人化してきたのもそのためです
自サバ女のブームは私に初心を思い出させてくれました。みんなの中に内在するモヤモヤイメージを、実在しそうでしない、いかにもな架空の存在に投影することで具現化し、さらに口コミ情報があつまってそれらしい被害妄想が一人歩きし、勝手にエンタメ化していく。そういうのがおもしろい。そういう体験をするために、ブログやインターネットがうってつけのメディアだと始めた当初は思っていたのです。
そこで今回はあえてコテコテの内容で書いてみました。掲載する形式も、当初のやり方にならっています。
www.mamazero.com ママ友図鑑を冠した最初の回はこんな感じ
でも正直申しますと、もうそういう「伝承」が是とされる時代でもないのかなぁと思ったりもしています。妖怪伝説も現代のポリコレ的に「実在しそうな人間型妖怪」はすでにちょっとなしかもしれないなと思う今日この頃。「大衆文化」の価値観自体が変わってきている令和において、まだそれやってるのってどうなんだろうか。ワタシってサバサバしてないからグチグチネチネチ思い悩んでしまいます。
2021年版まだつづきます。
2019年版