ままゼロブログ

人生に退屈しているときにたまに書いている趣味のブログです。

【ママ友図鑑2020最終回】スピリチュアルママ【年末年始特別編】

ママ友図鑑は、ネットで見かけた〇〇ママという言葉を軸に、そういうママが実際にいたらどんな人かという妄想を、私の勝手な分析と偏見だけで書き散らかす100%架空のママ友プロファイリングです。

加えて、世相風刺みたいなものを残していくために毎年年末年始にその年らしい題材をとりあげて書いています。

 

本日も退屈でどうしようもない方だけお付き合いください。

 

2020年版年末年始特別編の最後に紹介するのはスピリチュアルなママ友、通称「スピ系ママ」です。

file.063スピリチュアルママ

プロファイリング

f:id:kurataikutu:20210127190633j:plain


ちょっとおとなしめで気立てが良くて明るくて、ほがらかなママ。あまり自分に自信がないので周りの人に意見を合わせがちです。

育ちがよく、親の勧めで中学受験をして高校大学までエスカレーター式で進学しました。首都圏地方都市在住で都心の私学に実家から毎日1時間弱かけて通っていました。

卒業後は親の勧めで地元の信用金庫に就職、職場で知り合った人と結婚。一児を授かり、結婚後もパートで仕事は続けています。 

 

anond.hatelabo.jp

 

性格・思想・趣味

子どもの幸せを第一に考えているママです。何かを判断するのが大の苦手で、いつも決定権を他人に委ねて、自分はなんでも曖昧なまま咀嚼しないで飲み込んで受け入れながら生きています。そしてそんな自分には自信を持てないでいる。なのに自己肯定感は最強。自信ないままの自分でいいと無自覚にあきらめているタイプ。いつか誰かによって幸福がもたらされて自分にも自信が持てるといいのにな、と願っています。

togetter.com なんか、最近同じような言説をどこかで聞いたような?

 

もともとスピリチュアル系の思想には懐疑的で、いかがわしい情報は遠ざけてきました。でも占いは好き。しいたけ占いとLINE 占いを見て、その時の気分にあった良さげな方を信じる毎日です。信じ方も信仰先もふわっとしています。


ハンドメイドが趣味で、レジンや布、自然のモノ(貝殻や流木)を用いて工作したり、ちょこっとしたイラストを描いたりするのが好き。インスタやTwitterで同じ趣味の人と繋がって交流を楽しんでいます。 

スピ系にハマるまでの経緯

f:id:kurataikutu:20210127190713j:plain


娘がアトピー持ちでいくつか病院に通ったが、どこも完治してくれることはなく(ステロイドは効くが副作用が怖いからと夫に言われて)民間療法に頼るようになったのがきっかけ。実母に「女の子なのに跡が残ったらかわいそうよ」と言われて焦って自然派の治療院に通ったりホメオパシークリニックにも通院したりもしたが、全然よくならず、当初はそれらの胡散臭さとしつこさには多少うんざりさせられていた。

 

関連記事

www.mamazero.com

 

子どもが小学生になると半ばあきらめの境地でステロイドにもちょこまか頼るようになっていたが、やや良くなったものの冬になると再発。そんなおり、TwitterのフォロイーさんがRTしていたバズツイートのエッセイ漫画で「ガンズ水」がアトピーに良いらしいことを知る。

twicomi.com なんか最近もそんな出来事ありましたよね(アトピーじゃないけど)

 

まともな感覚のフォロイーさんだったし、バズっていたので良さそうだと思って調べたところ、インスタのフォロワーさんの知り合いでガンズ水作ってる人が見つかった。そのアカウントを紹介してもらって、繋がって、交流したうえで水を分けてもらうことになり、春先から患部にシュッシュッとしはじめた。アトピーは徐々に良くなっていき、今まで何も効かないと思ってたのに「コレはちがう」「私が掴んだ私だけの情報だ」と思った。(ホントは乾燥しにくくなった恩恵が大きい)

 

ただ、発端となったバズツイートの漫画が実は創作で、いかがわしいクリニックのステマではないかと炎上していたことを後に知ることに。

b.hatena.ne.jp なんかそんな出来事がありましたよね。

 

RTしていたフォロイーさんも後ほど「誤りかもしれない」と掌返しツイートをしていたが、ガンズ水探しに夢中になってたのでその時は気づかなかった。その後「ガンズ水良かった」ツイートをしてしまい、エアリプで苦言を呈されることとなったのでおかしいと思い辿ってみたら掌返しツイートを発見。恥ずかしくなってそのフォロイーさんは自らリムってしまう。

その頃からTwitterとインスタの繋がりがスピ傾向の強いフォロイー・フォロワーさんに偏りはじめる。

ja.wikipedia.org

クラスターフェスに参加するまでの経緯

f:id:kurataikutu:20210127190841j:plain


そうは言っても炎上したようないかがわしい「ガンズ水」を全面的に信じているわけではなかった。ただ、たまたま「私だけには(私の娘には)効いたから、それでいいじゃない?」と思っていた。

 

でも紹介してくれたフォロワーさんには感謝しているから邪険にもできないし、水を分けてくれた人はノンデュアリティの考え方を信仰していて「引き寄せの術」についてたびたび有益なツイートをしていたので、「自らも幸運を引き寄せたのだし、この思想は流行ってるから大丈夫そうだな」と思って適度にお付き合いしていた。 

ちなみにエイブラハムとは人間の叡智を超えた思念の集合体で宇宙に存在しています。 

 

その水の人を紹介してくれたフォロワーさんもかなりふんわりしたスピ好きで「不思議系の話が大好きなんだ💕まあ信じてないんだけどね」と言いつつも抜群の行動力でスピリチュアル系交流会を開拓していく女だったため、そこからどんどん交友関係が広がっていった。

biomagazine.shop-pro.jp いろんなワークショップがあるんだ♪

 

やがて、水の人が師匠と崇めるバシャールを信仰している整骨院ドクターとつながり、みんなが慕ってるのでなんとなく自分もリプライする仲となる。ちなみにバシャールとは人間ではなく叡智を超えた意識の複合体でありオリオン座の近くに存在していて、チャネラーを通じて彼らの導く精神世界の幸福にたどり着くと身体中の扉が開いて潜在能力が覚醒し愛に満ちた波動に満たされて不調な部分のエネルギー的な調整が行われるらしかった。(日本語が崩壊しました)

 

その人がもともと水をくれた人だったことだけは分かったので、7月に大規模なイベントがあるので応援に来て欲しいと声をかけられた時に手伝いに行ったら、渋谷の駅前で「新型コロナは政府の陰謀だ」と聞かされて、「ンなわけあるかいな」と思いつつもTwitterやインスタグラムでしつこく目にした「ワクチンによってICチップが埋め込まれる」説や「緊急事態宣言は子どもの教育機会を奪い自由をなくす愚民政策」説とも整合性があるのに気づき、また、なんとなくキラキラしている人たちに感化されて自分もノーマスク運動に参加していた。
blog.livedoor.jp そしてここに繋がる

 

ママ友づきあい(交流のあり方)

f:id:kurataikutu:20210128201554j:plain

ママ友はいない。スピ系仲間ならいる。スピ系だと怪しまれるからあまりスピ信仰はオープンにはできないという自覚がある。でもスピ系への信仰それ自体には自信を持っており、最低限の社会性があるから黙っているだけで、少しでも話がわかりそうな人には小出しにしていって様子を見る。だから「騙している」とか「カモにしている」とかそういう意識は本人には毛頭ないのです。むしろ幸せのお裾分けって感じ。

 

そして仲良くなると最終的にはガンズ水をお裾分けされることになります。

 

このガンズ水は特別に高価なものではないんです。作るのに特殊なキットが必要なだけで、それは私が持っているので、私からお裾分けしてもらったのを使えばいいだけなんで、そもそも無料です。安心してください。薬じゃないので効果効能は言えませんし、科学的には何も証明できませんが、疑わずに使った人だけに幸福が「引き寄せ」られるのでできるだけ無垢な気持ちで使って欲しいです。プラシーボ効果?まあそれもあるでしょうね。無料でいいので、よかったらあなたのお友だちにもオススメしてください。別に使わないのならそれでも良いんです。ただ本当に必要としてる人にこの幸福の水は引き寄せられていくはずだから、あなたの周りの人に幸せをお裾分けできるかもしれませんよね?私の目的はそれです。とりあえず、お水は差し上げますので、使うか使わないかは、あなたが決めてくれればそれでいいのです。あなたには二つの選択肢があります。

anond.hatelabo.jp

 

 おわります

2020年はスピリチュアル年だったか?って聞かれたらそうでもなかったかもしれないけど、私自身はすごく興味を持った年でした。きっかけは「スピリチュアルママ」というキーワードからこのブログを訪れる人がやたらいたこと。

 

水面下でスピ系ママのゆるーいブームがあったらしいのです。今年のスピ系のムーブメントは「あくまでも私もスピには懐疑的」というスタンスが特徴的でした。「まあ話半分で聞いてね」というライトなスピ系ママの発信が、これまたゆるいスピ好きの女性たちの間でとても流行っていたらしいのです。

 なんかこの界隈↓

 読んでないです。

うちのスピ娘のパワーがちょっとすごくって…

うちのスピ娘のパワーがちょっとすごくって…

 

読んでないですごめんなさい。 

加えて、7月に話題となったクラスターフェスに母親の姿が見られたのも印象的な出来事でした。調べていくと、スピ系や自然派の人々がそこに混ざっていたこと、またスピ系と陰謀論はもともと親和性が高いことなどがわかりました。そうして今回のスピリチュアルママの妄想擬人化ストーリーが私の中でスタートしたのです。

 

しかし書いてる途中で起こったSNS界隈の風刺もなんとなく入ってしまったため、ツイッタランドにお住まいの方々はそっちに思い当たる所が多かったかもしれませんね。(Twitterのバズ情報に左右されすぎかもしれんから気をつけようね)

 

ちなみに私自身はスピ系に対してそれほど否定的なアレルギーはないです。むしろ好きな方の人間です。スピ系はそもそも「信仰」に近く、「宗教」が人間の精神を安定させるうえで欠かせないものであることは人類史上明白な事実ですので、それほど目新しくいかがわしい新興勢力でもないと私は思います。

anond.hatelabo.jp

gendai.ismedia.jp 

それでも、今回の記事を書くために調べまくったスピ系の世界はぶっとんだ理論がまかり通っていて理解するのにかなり苦しみました。もう、もーう意味不明すぎて後半に行くにつれて脳と文章がバグってしまった。(怖かった?)まあ面白いといえばそうだしかなり興味深くはありました。

 

もし今回の記事を入り口に、私が変な水を皆さんに勧め始めたら、どうか、全力で止めに入ってくださいね。

 

2021年もよろしくお願いいたします。

2020年末年始特別編まとめリンク

せっかくなのでnoteにも引き続きキラキラバージョンを載せてみました

note.com

 

以上、ママ友図鑑2020年末年始特別編をおわります。

3作とも読んでいただいた方々、お付き合いいただき本当にありがとねー!!!

 

[PR] 「ママ友図鑑」は能町みね子さんの著書「雑誌の人格」にインスパイアされて書き始めたネタ記事です。2020年に待望の3巻が発売されました。ディテールの細かさ、「わかるわかる!」連発の実在しそうな人物描写はこちらの方が本域でかなり面白く盛り沢山の内容となっておりますので、是非読んでみてくださいね!

雑誌の人格 3冊目

雑誌の人格 3冊目

  • 作者:能町 みね子
  • 発売日: 2020/07/17
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)