マウントを取るとはいったいどういうことなのでしょうか?そして、取られないためにはどうしたら良いのでしょうか?
今回はそのような、to theマウンティングby theマウンティングfor the マウンティングピーポーのための対策解説をしていきたいと思います。
www.mamazero.com こちらでも詳しく解説しています
マウンティングをとる人の特徴とその対処法
「マウントを取る」とは何か
「マウントポジションを取る」という意味です。「マウンティング」するという言い方よりも、積極的に「優位なポジションを取りにいく」意味を含んでるのがこの言葉だと思ってください。「マウントポジション」自体は本来格闘用語でしたが、昨今「マウンティング」という用語と同じ文脈で、同様の意味として誤用されることが多くなってきているように感じます。「マウンティング」の語源とは元々は異なるようです。詳しくはこちらをお読みください。
www.mamazero.com こちらは本来は猿的な意味です
「マウンティング」とか「マウントを取る」とかしゃらくせええぇw、とおっしゃる江戸っ子は、ひとまず
上から馬乗りになるポジションのことを「マウントをとる」と呼ぶ
とぐらいに理解していただければ、それで今回の記事は概ね伝わると思います。
特に今回は言葉の世界でマウントを取られたらいったいどのように返していったら良いかに注視し、SNSでよくありがちなマウント合戦実例を見ながら解説していくことにします。
その前に解説者紹介
私自身、格闘技などにあまり詳しくないキャラ設定なこともあり、今回は専門解説員の方にご協力を仰ぐことにしました。解説の牛の人です。牛解説員ひとことお願いします。
月並みだけど一押しの健康法なのね。 #はてなブログ
— ホルスタインおじさん (@Holstein_ojisan) 2018年11月23日
【私の健康法】筋トレ・睡眠・タンパク質120g・食物繊維万歳! - 教えて!ホルスタインおじさん!https://t.co/mqstissmtY
(筋トレ睡眠たんぱく質120gの牛と覚えましょう。似たようなフレーズを聞いたことがあるかもしれませんが無関係です。)
前置きが長くなり大変申し訳ありませんでした。それでははじめます。
冷笑マウントのかわし型
ときに人は、ただ一所懸命に生きているだけなのに、「必死すぎて草」とか「大変ですねw」「ひまかww」など「こんな価値のないことに時間を費やしてかわいそう」みたいな憐れみをかけられて蔑まれることがままあります。
例えばこんなマウンティング
「えーそんなに毎日しっかりおやつも手作りしてるんですか。頑張ってますね〜w私は仕事忙しいから土日くらいしかそんな暇ありません。」
「インスタ映えいいねほしさに必死すぎw」
「頑張って結婚なんかしてもめんどうしかないのにかわいそ」
おそらく、そうやって「冷笑マウント」ポジションにつくことで、ささやかな「まだ俺は本気出してないだけ」感に浸ることができるのでしょう。
そんな時はどのようにかわしたらよいでしょうか。
まず相手からの攻撃をまともに食らわないように顔をのけぞらせて、見ざる言わざる聞かざるスルーを決め込みましょうか。それから、自分の心の中のもっとも過敏なところのセンサーをオフにしてガードしておくことを忘れずに。牛の解説員、詳しい解説をお願いします。
マウンティングを取られたらチョークを取られないように首をガードし、ブリッジからの足絡みで形勢逆転を狙うのね。 / “マウンティングの正しいかわし型 - ママゼロできるかな” https://t.co/48nAvGWBy4
— ホルスタインおじさん (@Holstein_ojisan) November 14, 2018
参考
達観マウント返し
「冷笑」からの次の展開ですが、どのような反撃が可能ですか? 牛の解説員さん。
下から攻める時は相手の腕をとり、足を腕と頭に絡ませ締め付ける『三角締め』が最強。
— ホルスタインおじさん (@Holstein_ojisan) November 14, 2018
足の細い女性なら頸動脈を圧迫しやすいので数分で落とせるのね。#間違ったマウンティング対策講座
「冷笑」からつながることが予想される技がこのような「達観」マウントです。
例えばこんなマウンティング
「ひまかよw」→「承認欲求おばけ」
「必死すぎw」→「虚栄心強くてキモいわ」
「大変ですねw」→「そもそも根本のやり方からして性格悪い」
言説ではなく対象そのものの人間性を否定して見下してくる「冷笑」からの「達観」コンボ技です。
多くは相手へのヘイトが目的です。確実に傷つくようセンシティブな言葉選びをしてくるところには「自分が優越感に浸る」ための細やかな采配が感じられます。
そこで、こちら側も相手のレベルの低さを俯瞰し、同レベル自虐合戦をメタで捉えて包括的かつ平和的に「おまえもな」でシンプルに指摘し返すのが良いでしょう。
ちなみに「おまえもな」はインターネットではかなり伝統的な技です。
参考
正論マウントへの対策
最後に、後ろ向きな気持ちになっている際の、背後からのマウンティング対策です。
落ち込んでいる時や、自己嫌悪に陥っている話をしている時に限って、「ちがう、そうじゃない」感満載の見当違いな正義や正論を振りかざして追い詰めてくる人ってときどきいますよね。
例えばこんなマウンティング
「そもそもラッシュ時間帯に電車に乗らなきゃいいのに。マナー違反です。」
「そもそもマウンティングという言葉は格闘用語ではなく正確には猿の行動性が由来です」
「気持ちはわかりますが、そもそも子どもは泣くものなのでそんな些細なことで怒っていたら親失格です」
およそ検討はずれのアドバイスなのに、なぜか本人は「良い事してやったり」とご満悦。その正体のほとんどは、「自分の方が知識がある」「状況を冷静にわかっている」「自分のが常識的」などの「私は正しい」陶酔をするためだけのマウンティングだからに他なりません。
ここでもこれまでの対策が有効なのでしょうか?学んだ事を振り返ってみましょう。
あれは仰向けの時の対応なのね。
— ホルスタインおじさん (@Holstein_ojisan) November 14, 2018
うつ伏せ(バック)だと亀のように丸まってチョークスリーパー対策をとりつつく、強引に突っ込んできた手をそのままとって相手事転がり寝技(けさ固め)で押さえ込む感じやね。#寝技解説
なるほど。確かにそうですね。うつ伏せだと相手を包括的に達観する事ができませんからね。自分もうつむきになっている事ですし、いったんガードポジションに入る事が肝要なんですね。
それから冷静に相手からの無理強いな攻撃を待って、「あなたは正しい」と認める事で相手の腕を逆に固める。怯んだ隙に一気に引き込んで寝技で押さえ込む作戦ですね。「あなたは正しいことを言っているかもしれない。でもそれを今ここで言うのは残酷です。」と冷静に指摘することで、上から目線で貶めることに陶酔しきった相手の非を浮き彫りにしましょう。
参考
応用編(追記)
沢山の反響をいただき、もうちょっと具体的な事例が聞きたいというリクエストがありましたのでお応えして以下に応用編を追記しておきます。
冷笑マウント技「私なんて」不幸自慢マウント
冷笑マウントの一例です。悩みを相談しているのに、なぜか自分の方が不遇だとばかりに淡々と不幸自慢くる人が時々いますね。そんなことで張り合ってもあまり喜べないのでは?という疑問がひたすら頭をよぎりますが、最後には「それでも私はやれてるのよ」で冷笑勝どきをあげられてモヤモヤしたりもします。
例えばこんなマウンティング
「パパが家事を手伝ってくれない」→「ゴミ捨てしてくれるだけまだいい。うちは共働きなのに私が100%家事担当で10年やってきたけどもう愚痴も出ないわw」
「ママ友ができなくて寂しい」→「私なんてママ友どころかリア友もいないけどw全然いらないし」「結婚できてるだけまだましw独女より」
正しい対処法の例
「君に幸あれ。」
不幸だって言ってるみたいだから、幸せを願ってあげればそれで良いのではないでしょうか?
「私は良かった」幸福確認マウント
不幸自慢の逆パターン。達観マウントの高度な技です。「へーそんなことがあるんですか?私の周りではありえない」などの枕詞を皮切りに、一方的に成功事例や恵まれた境遇を当て付けてくる人です。聞かされた方としても「あなたは良かったね」としか応えられず、曖昧なまま受け流すとさらに長々と続いたりする地獄。
例えばこんなマウンティング
「パパが家事を手伝ってくれない」→「信じられない。うちではとりあえず夕飯の支度と保育園送迎はパパ担当。手伝いでなく担当。もうそういう時代ですよね?」
「ママ友ができなくて寂しい」→「大変ですね。私もいないけど、たまたま近所に中学からの友だちが引っ越してきて、家もすっごい行き来しやすいしラッキーでしたw」
正しい対処法の例
「幸甚」
幸甚とは「良かったです」の最上級表現です。これ以上にないってくらい「すっごく良かったですね」と言う返しです。相手も意味がわからないから黙るしかなくなるし、「これ以上言うのは野暮」ってことなので続けられてもその後はスルーできる便利な返し。
「〇〇しとけば良かったのに」後の祭り正論マウント
いわゆるクソバイス。正論マウントの基本技です。それを言って気が済むのはご本人の「自分が正しい」の満足中枢のみ。だから今そうなってないんだからこうして苦悩してんだろおおお!って言っても相手は「もともとそれを選んだお前が悪い」自己責任論に陶酔しきっているので、もしかしてタイムレンジャーか何かで過去に軌道修正に連れて行ってくれるのかもしれないな・・・?
例えばこんなマウンティング
「パパが家事を手伝ってくれない」→「そんな男と結婚しなきゃ良かったのに。そういう男だとわかってて結婚したんですよね?」
「ママ友ができなくて寂しい」→「そんなこともできないくらいコミュ障なら子ども産まなきゃ良かったのにね?」
正しい対処法の例
「うん KO」
あくまでも参ったという意味での「うん、K.O.」です。「こ」ではなく「K.O.」
おわります
マウントを取りたがる人はどこにでもいます。そしてその半分以上が無意識に人を傷つけています。あなただってそう、私だってそうです。
誰だって、自慢したいし、優越感に浸りたいし、自分が正しいって思いたいじゃないですか。
でもそのやり方がものすっごヘタクソだから、Twitterで無用にわめいたりブコメでかっこ悪い達観コメしたりしてしまうんですよね。(私もそうですよ)
それに対して不寛容になってしまっては、同じ穴のムジナというもの。悲しいかな、こちら側は冷静になって揺るぎない拒否感情を突きつけるしかありません。
傷つきそうなら、無理せず一度ブリッジで逃げるか亀でガードポジションに入る。相手の攻撃を承知した旨と、これ以上は聞きたくない意思を明確に伝えて「承認欲求No thank you」を相手にわからせましょう。対策はその2点のみ。
そして本当に余裕がない時には「うんK.O.」、それだけで全てを物語ることもできます。何度も言うけど「うん」は了解の意味だし、「勘弁」って意味での「K.O.」です。それ以上の意味は何もありません。「うんK.O.」でほとばしる熱いパトスで窓辺からやがて飛び立ちましょう!
さて次回は「自分が迂闊にもマウントポジションに入ってしまった時の回避方法」について解説してみたいと思います。
↓書きました
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