ままゼロブログ

人生に退屈しているときにたまに書いている趣味のブログです。

【ママ友図鑑】〇〇世代ママ特集〜平成を振り返る【最終回】

ママ友図鑑では、いそうでいない架空のママ友を勝手にプロファイリングして紹介しています。

主にインターネットに転がっている「〇〇ママ」という言葉とそれに付随するイメージをもとに、妄想キャラを作り上げています。言うなれば擬人化です。例えば、昔から言われてるところの「教育ママ」から連想されるみんなのイメージを具現化すると、たぶんスネ夫のママみたいなママ像に集約されると思うんだ。そういう感じです。

www.instagram.com ママ友同士での世代の話は要注意!

 

蛇足ですが、ちょっと事前補足を続けますね。 

 

あくまでも今回はインターネット上でよく聞く「ロスジェネは〜」とか「ゆとりは〜」という世代論の数々をかき集めて、そういう価値観だったらこういう教育論を持ってるママかもね、という妄想比較遊びを載せていきます。平成の育児論潮流の変遷をたどっていく遊びをしようかと思います。該当する世代層を定形化する意図で書いているわけではありませんから何卒ご留意ください。

それではどうぞ。

 

お受験ママ

幼稚園・小学校の有名私立受験にチャレンジするハイクラス層のママ。世代じゃないのでこのくくりにいれていいのかどうかわからないけど、少なくとも昭和では「教育ママ」だったのが、平成で「お受験ママ」に呼称を変えたように記憶している。私は「スウィートホーム(1994)」という山口智子さん主演ホームドラマが初見。2013年の「名前をなくした女神」は記憶に新しい。

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お受験ママは「学歴至上主義は親の介入なくして実現不可能」という一つの育児論の輪郭をいっそうはっきり際立たせた存在です。そういう育児論についてよりカジュアルに語られるようになったのが平成という時代なのかも。いわば平成版「詰め込み」「スパルタ」教育の象徴。

 そして平成の最後の年末には「東大論」が大炎上しておりましたね。

バブル世代(バブリーママ)

平成に入ってすぐにバブルが崩壊したこともあり、盛者必衰を体現する「金があるとはこういうこと」偶像としてのイメージが強い。平成が終わる今となっては平野ノラさんや昨年から今年頭に流行ったバブリーダンスなんかを筆頭に、「ありえないくらいイケイケなのって見てて元気出るよね‼️」ぐらいの1周回ったネタ感が強くなっている気もする。

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実際にバブル景気付近に10代20代だった世代って今40代後半以上になっているので、中・高・大学生くらいのママにあたると思います。「大衆的な幸福ルートを与えてやったらなんとかなる」子育てを信仰できていた最後の世代。「友だち親子」などと育児スタイルが揶揄されたことも。「いい大学に入って大企業に就職」教育論者。

今年はバブリーから時代を進めてTM革命化していたようです。この高校生達のママがバブル世代かもしれない。

 

ロスジェネ世代(団塊ジュニア)

バブル崩壊後に就職氷河期に卒業したロストジェネレーション世代。以降の世代とちがってバブルに湧く上の世代を見てきたため、喪失感と不遇意識が強い。2018年は特に「無敵の人」とか「低脳先生」の件もあり話題になりましたね。

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ママでは女性の社会進出がもてはやされたあとの、ムリゲーキラキラモデルという重荷を背負わされたワーママと、それに引け目を感じる専業主婦が多く、男女格差の現実問題に揺さぶられながら生きてきたモヤモヤ世代です。

そのせいで「学歴や雇用先だけに左右されない武器(強み)を持つのが最良」とか思いがち。子どもをより良い未来へと導く育児を目指します。教育では「資格」「手に職」「グローバリスト」などを重視します。

2018年は「団塊ジュニアよりそれ以降のロスジェネ後半が真の不遇世代」という言説がにわかに流行。

 

ゆとり世代

国の政策で受動的に「ゆとり教育」だったってだけで、「やっぱりゆとりはダメだ」とか不当な評価を浴びせられてきた世代論評の被害者。

そのせいなのかとにかくレッテルを貼られるのが嫌いで、等身大の自分の感覚を大事にし、価値観を強要されることへの反発心がもっとも強い。(いや、それこそゆとり教育の影響か?)

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ゆとり世代とそのちょい前の世代はロスジェネの喪失感を身近な将来モデルとして受容して生き、かつ自身もリーマンショックも体感しているせいで、「経済的豊かさ」への展望を見失い、「心の豊かさ」の必要性をもっとも体感してきた世代と言えます。

育児でも「子どものありのままを大事にして自己肯定感を育む」とか「個性を最大限に生かす教育」を自ずと目指してしまいます。(それはゆとり教育の呪縛ですらある)個性を引き出す、見守る育児が理想。「自己肯定感」「発想力」「独創性」を育む教育を重視します。

 

ゆとりと言ったらこのブログ


アメリカでは「ミレニアルズ」と呼ばれるらしい

www.instagram.com ママ友警察はインスタで配信中!

さとり世代

ゆとり世代とほぼ同時期かちょい若いとされているけど定義があいまい。単純に購買欲の低くなった若年層を揶揄して作られたマーケット用語。大量消費経済を全否定し始めた平成文化の象徴。

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ゆとり世代と同じ理由で「心の豊かさ」への転換期にいたが、個性礼讃への反発があるのが「さとり」の特徴。即物的な幸福論には魅力を感じず、「思い」とか「絆」とかによって実感できる普遍的な幸福を追い求める。

行動至上主義や学歴至上主義を「持ってる人間だけが成し得る選民思想」と悟っているため育児でも「本人ができる範囲内で手に入る身の丈にあった幸せ、それを得るための実質的な教育」を重視する。子どもの価値観に寄り添う育児。「問題解決能力」とか「ストレス耐性」など普遍的な人間力を養う教育を目指す。

流行ったね「USA」。さとり世代よりが原田さんの対応がエグすぎて炎上。

原田さん、こっちこっち。これが本当の「さとり」系だと思うのよ。ある意味。 

おわります

世代論ってもともと格差問題やマーケティング戦略として語られることが多いので、教育論的な切り口はあまりないかもなと思ってやってみました。が、そもそも「結婚しない」と言われるロスジェネ、ゆとり、さとり、をママキャラに落とし込むのにムリクリ感あったね。個別の詳しいプロファイリングはこちらでは省いてインスタのコメント欄に載せております。興味のある方はそちらを読んでくれたら嬉しいな。

 

気になったのは、ロスジェネとゆとり世代の間がちょっと開きすぎてる点。自分もロスジェネだけどギリギリなので、体感としては団塊ジュニアではないし、彼らが牽引した大衆文化を追っかけたり反発したりしてきた別の世代だと感じています。

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経済的にも思想的にも、常に注目されて存在感あったのが団塊ジュニアで、彼らの流行らせたイデオロギーの影響を全身で浴びながら、新人類の「ゆとり」にビビっていた世代ですね。

 

特に私よりちょい下のロスジェネでもゆとりでもない世代がもっとも忘れられガチなんですよね。就職活動が一気に売り手市場に転じてITバブルなんて言われた世代。その頃「第二新卒の方がいい就職先見つかった」なんて逆転現象が起きて当時話題になってましたね。(その数年後にリーマンショックがゆとり世代を直撃した)

gentosha-go.com ミニマムライフ世代と名付けられていた(それじゃさとりと同義では)

 

たぶん、高校で全員がガラケー持ち始めた最初の世代で、大学に入ったらmixiがはやってたはずなんだよね。ネットの大衆化を真っ先に青春時代で体感して…で卒業したらITバブルで売り手市場だったわけだから、もうITバブル世代ってのでどうでしょうか?(はじけるの早かったね)

 

おわりに〜ママ友図鑑の完結に添えて(沿革など)

ブログでのママ友図鑑は今回が最終回となります。当初でっち上げた原案56人分の紹介が全て終わりました。読了いただいた方々におかれましては、長い間お付き合いいただき誠にありがとうございました。

 

このブログを始めた当初「ブログサービスをママキャラに擬人化すると・・・」というの擬人化遊びを書いていたのがそもそものはじまりです。数回しかやらなかったのですが根強い人気があり、のちに派生作品のボスママ図鑑を企画として書きました。

図鑑と称したのはこれが最初

これが好評だったのですが、続きをやるには限界を感じていたところ、当時読者様の1人だったズボラ母 (id:vt-maguna)さんから「ボスママじゃないママの図鑑も読みたい」とリクエストいただいたのがきっかけで現在の形となりました。 

じゃあ「ボスママじゃないママってなにがあるだろう?」と思ってググってみたらいろんな「〇〇ママ」という名のママ友言説が色々出てきたのね。いわば都市伝説のような。それらキーワードをもとにママキャラに擬人化してプロファイル図鑑にしていったら、世相を切り取ったイデオロギー図鑑みたいになって面白いんじゃないかな?と思って始めたのがこのママ友図鑑シリーズです。

これが初回。最初は1人ずつ丁寧に書いていた。 

 

でも実際にやってみると、ただの私の妄想上のキャラ紹介なのに「私の知人はそんな人じゃないよ」とか「悪口や皮肉ばかり言うな」とか逆に「私の知人にいます!本当に嫌な人で云々…(悪口オンパレード)」とか、「私はこのタイプかもしれない」とか、とにかくリアルとつなげて感想をいただくことが非常に多かったのでびっくりしました。

 

前回やったコレが歴代PV数no.1に。やっぱりこういうネガティブなのが大衆ウケするのよね…ガックシ。

 

 

図鑑として一覧表示させるためにインスタに移行してからは読者層が変わって、「このママはたぶんトイプードル飼ってるよね」とか「フォトジェニックな壁をみるとワクワクするタイプ」とかみんなの妄想をかぶせてきてもらえることも増えてきたので非常に楽しかったですね。もともとそういうのがやりたかったんだよ!!!

インスタの方が楽しいなんて。。。Twitterさんにはとても言えない

 

ぜーんぶひっくるめて、自分の思惑とは全く違った楽しみ方をしていただいたり、いろんな反響をいただいたりするのが、まあ、とにかくとても嬉しかったです。もともと1人遊びだった「妄想プロファイル」がこういう形で広がっていくんだなあと感動を覚えたものです。 

 

でも人気が出てくるにつれて、ひそかな自分の楽しみの枠を超え、揶揄を皮肉と捉えた不快感や「レッテル貼り」自体への嫌悪感を抱く人を増やしてしまったのもまた事実です。そのあたりの落とし所が最近さっぱりわからなくなってきてしまいました。残念ながら。 

だから、キリのいい(?)56人で一旦筆を置きたいと思った次第です。楽しいまま終わりたいのです。

 

これまで長らく楽しみにしてくださったみなさま、またお付き合いいただいたみなさま、本当にありがとうございました。

 

また気になるキーワードが溜まってきたら、企画ものとして単発でやるかもしれませんが、シリーズはひとまず終幕とします。

 

おわります!

 

インスタ版の最終回はブログ版と全然違う内容のエピローグになっております 

www.instagram.com ママ友図鑑本編はブログ未掲載分含めインスタでまとめて読めます。

 

 

ママ友図鑑シリーズは「雑誌の人格」のコンセプトを拝借しています。 

雑誌の人格 2冊目

雑誌の人格 2冊目