ボスママに目をつけられたらどうやって回避する? のところで言及したI子ちゃんについて、なぜ彼女がボスママっぽいのかについて解説していきます。
「もしかして自分ボスママと思われてんじゃね?」という節のある方は参考にしていただければ幸いです。
「ボスママとかどーでもいーし興味ないし」という節のある方は即刻メニューバーから「戻る」をクリックしてジャンプされることをお勧めいたします。不快指数がムダに上がることにうけあいですので。
I子ちゃんについての記事はこちら
1、グループを作って支配したがるのがボスママっぽい
I子派閥「ときめきクラブ」の発足
I子ちゃんと出会ったのは小学4年の時。初めて同じクラスになり接近してきたI子ちゃんはのっけから
「私達で仲良しグループを作らない?」
とのたまいました。誘われたのは私と仲の良かったA子ちゃん、Bちゃんの3人でした。当然、
「は?仲良しグループって何?何するの?」
と私は問いかけました。もともと重度に「不思議ちゃん」属性だったので女子的暗黙ルールがわからなくても仕方がありません。
「特に仲良くするグループのことだよ。みんなで遊ぶ時は他の人は誘わないんだよ。」
と当然至極のごとくにルールを押しつけてきたI子ちゃん。よくわからないけど、とにかく同じメンバーで遊ぶってことだな、とザックリ判断した私は快諾。するとI子は
「グループの名前を決めよう!」と唐突に言い放ちました。
もちろん全くノープランの私達が
「えーわかんないよ。ナニそれ」と戸惑っていると
「じゃあとりあえず"ときめきクラブ”ね!」
とゲリラのような独裁民主を振りかざして恥ずかしいキラキラネームを決議。
そしてその翌日には初回決起集会でなんと
「ときめきメンバーの中で誰が一番リーダーにふさわしいか」という無記名選挙をさせられたのでした。
しかし私には孤立恐怖というものがわからなかった
たぶん、I子ちゃんが仲良しグループを作った目的は
「いつも誰かから自分が一番必要とされる居場所を作りたい」
とそんな感じではないでしょうか?裏を返せば
「いつも誰にも必要とされず一人になる恐怖に怯えるのが嫌だ」
ということではないでしょうか?そんな真意を思うと少し切ない気持ちになってきてしまいます。ボスママの真意も似たようなことだと私は考えています。
しかし当時の私はそんな心の機微などわからず、さらに同調圧力も感じない鈍感娘だったため、皆がリーダーに「I子ちゃん」と投票する中一人「A子ちゃん」と書いて速攻犯人探し吊るし上げの刑にあったのは言うまでもありません。
2、派閥への囲い込みに躍起になるのがボスママっぽい
新人はすぐに囲い込みターゲットに
ときめきクラブは発足から数日ですぐに派閥拡大活動を始めました。I子ちゃんがまず狙いを定めたのは転校生のY子ちゃんでした。彼女の見立てでは
「まだ学校に来たばっかりで友達もいないし入れてあげた方がいいよ(要するにまだ他の女子とのつながりがないうちに囲い込みたい)」
とのことでしたが、この上から目線、かつ浅はかすぎる戦略が私の腹に据えかねましたので
「Y子ちゃんは転校多いみたいだから決まったグループとかには入らないんじゃない?(そんなのに頼るほどバカでもヘタレでもないんじゃない?)」
と軽やかに指摘しました。するとI子ちゃんはあからさまに嫌そうな顔をして
「クラタちゃんのいうことはいつも悪い予想ほど当たるから言わないで!」
と怒りました(分析の鋭さは認められました)。そして怒られついでに、Y子ちゃんと同じ班だった私が勧誘役に任命されたのでした。
支配に応じない人は敵視される
すごくイヤだったのですが、一応私はY子ちゃんを勧誘してみました。
「私たち、ときめきクラブってのやってるんだ。(恥)クラブって言ってもただ一緒に遊ぶ仲良しグループなんだけども。Y子ちゃんもよかったら入らない?」
「えっ・・・・」
戸惑うY子ちゃん。すかさず察知し気を回す私!
「まーそんなの入んないよね、忘れてもらって、とりあえず一緒に遊ぼう!」
こうして私はY子ちゃんと仲良くなりました。Y子ちゃんは転勤族(昔は出張の多い会社の子はそう呼ばれていたんです)で毎回短期間しか同じ学校にいれないみたいだったので、とにかく楽しい思い出を残して欲しかったのです。
そして当然、I子ちゃんには怒られました。
「なんでちゃんと誘ってくれなかったの?もう一回誘ってよ」
「まーまーいーじゃん、とりあえず仲良くなって、それから入ってもらえば」
そう言ってのらりくらり伸ばしに伸ばすのが私の戦略でした。そのうちに、Y子ちゃんは半年そこらでまた転校してしまいました。
「やっぱりクラタちゃんの言った通りになっちゃったじゃん!」
とI子ちゃんは激怒していましたが、同時にY子ちゃんもI子ちゃんから無視をされ続けていました。自分の思い通りにならない人は敵視する、というのがボスママと似ています。
ボスママもI子ちゃんも自分の統率力に実は全く自信がありません。ですから、思い通りにならない人には「敵」のフラッグを立て、他のメンバーの結束力を高めるのに利用するのでしょう。
3、離脱される時にはグウの音も出ないのがボスママっぽい
太刀打ちできなくなってくると権力に訴えかける
そうこうするうちに、私とI子ちゃんの関係は日増しに悪化していきました。
私は相変わらず色んな人と仲良く遊ぼうとしてI子ちゃんの命令に従わず、グループとしての収集が全くつかなかくなっていき、I子ちゃんは「あの子と仲良くしちゃダメ」「私とどっちが大事なの?」「この秘密絶対に他の人に言っちゃダメだよ」と私に注意するのに忙しい日々を送っていました。
そして ついに面倒くさくなった私が口火を切りました。
「もうそういうのもうやめない?ときめきクラブも仲良くして、他での友だちも仲良くするんで別にいーじゃん?」
とバッサリ切り捨てると全員ダンマリ。そう、「ついにそれを言っちゃったか!」ムードに。
「私はときめきクラブを一番大事に考えて欲しいから言ってるの。そのためにお願いしてるだけなんだよ?」
と必死の自己防衛に走るI子ちゃん。そして自らを最後の審判に向かわせてしまうのでした。
「じゃあ私に賛成の人は手挙げて」
シーーーーーーーン
「じゃあみんなクラタちゃんに賛成ってこと?クラタちゃんがリーダーってこと?」
「賛成とかリーダーとかじゃなくて、みんなで仲良くできないかなあ?」
とA子ちゃんが言いました。ブルータスお前もか、ばりにA子ちゃんを見つめるI子ちゃんの目にはみるみる涙がたまっていきます。
「もういい!」
走り去るI子ちゃんの行く先は当然職員室、先生に言いつけに行っていました。
(どうしてこういう女子の捨て台詞は決まって「もういい」なんですかね。全然いいと思ってないのにね)味方がいなくなるとより一層上の権力者に頼る、これはボスママだけでなく階級社会の摂理という気がします。ゴマスリとかスネ夫とか悪く言われますが、自分より権力のあるものにすがるのもまた競争社会における処世術です。カッコ悪いとかサイテーとか、体裁をいちいち気にしてられません。
その後当然先生から呼び出しがあり、色々審問されましたが、運良く当時の担任がとっても理解のある先生だったため、私が「自分たちで解決する」と話したのを信じてもらえ、無罪放免となりました。
批判や否定にはとにかく応じない
その後、何度取り合ってもI子ちゃんは話し合いに応じてくれませんでした。私は先生に言った手前円満解決を目指したのですが、「ときめきクラブはやめないから、絶対にもう話し合いたくない」とシカトされまくりでどうにもなりませんでした。
そこで私はA子ちゃんと相談して「自宅に押し掛ける」という荒技に出ました。学校終了後すぐにメンバーと落ち合った私は、I子ちゃん宅に電話をかけ「これからお宅に行くからね」とアポなし突撃を決行したのです!!!
渋々玄関口に現れたI子ちゃんに、私はあろうことか「絶交」ではなく「ときめきグループとか関係なく仲良くしよう、仲直りしよう」という和解案を投げかけました。
つまりこの和解案を断れば、仲直りしない、つまり仲たがいするということになるので「ときめきグループ」は解散、受け入れても「グループに関係なく」仲良くするので事実上解散、というどのみち解散しかありえない和解案なのです。
今考えると、この交渉力には「全然ヘタレじゃないじゃん!」と感心すら覚えてしまいますが、当時の私は担任の先生がとても好きだったため、ただその期待に応えたかっただけだと思われます。いい子ちゃんぶった結果、「絶交」しないで「解散」するという答えしかありえなかっただけなのです。
I子ちゃんは何も言えず、ただただ渋々うなづいていました。
こうして私とI子ちゃんはふつうの友達になりました。
まとめと考察
そんなわけで、I子のボスママっぽいところですが
1とにかく自分のグループを囲いたがる
2とにかく自分がボスになりたがる
3とにかく自分の支配下外に派閥ができるのを嫌がる
4とにかく従わない人は敵視したがる
5とにかく権力者に擦り寄りたがる
6とにかく批判や否定には応じたがらない
こんな感じでしょうか。実はこの騒動の後、先のバレンタインとF先輩騒動に巻き込まれるハメになるのですが、もしかして当然の帰結(トラブル)かな?という気がしてきましたね。
バレンタインの件はこちらから
ボスママに目をつけられたらどうやって回避する? - ママゼロできるかな
こちらも参考にしました