「ママ友図鑑」は、巷でうわさの「○○ママ」というキーワードをもとに、私のたくましすぎる妄想と、インターネットから知り得た浅はかな知識から、世相みたいなものを十把一絡げに切り取ってイメージした「実在しないママ友」たちを観賞するためのプロファイリング集です。
ファイル2 でしゃばりなママ友
【概要】
「自分こそがなんとかしなければみんなが立ち行かない!」という使命感のもと、ズカズカとしゃしゃり出てくるかわいいおばさん。
実際は「自分が思うような理想を実現するには今のままじゃダメ」という、自分の人生に対する危機感に突き動かされている、今流行りの「承認欲求」と「自己責任感」に溢れた女。
例えば、幼稚園のバザーとかで実行委員でもないのに準備当日いきなり「この売り場の作り方だと動線が悪すぎて人がうまく流れない」と言い出し、売り場の責任者に詰め寄り、対策してくれないとバザー全体の責任者に提言し、最終的に園長にも進言して「私、ホール係10年やってるから見るに見かねて」と吹聴してまわるが、現場の売り場作りは結局全然手伝ってないとかそういう人。
ふわっとしたシャツブラウスをジーパンにゆるくインしているが前髪はきっちりさせておでこを出している。
【バックグラウンド】
小学生の頃、両親の留守中に弟がお腹をすかせていたので良かれと思って夕ごはんを作ったところ、ちょっとやけどしてしまい姉や母にこっぴどく叱られたが、料理はできあがり弟も喜び父にも誉められたのでそれが大きな成功体験となり、多少の不都合や障壁があっても自分の行動を制止しない性格になった。
まだママ暦の浅い頃はでしゃばりな所を抑えていたが、児童館で娘とお友だちのおもちゃの取り合いをおとなしく見守っていたところ、帰宅後娘が大泣きして自分の見てないところでお友だちのママが「順番こだよ」と言っておもちゃを奪ったことを訴えてきたため、いくら「順番こ」でもそんな一瞬でしかも親が奪うのかよ?と激怒した経験から、ちょっとくらい自分が「でしゃばり」と思われても出しゃばっておく方が楽になった。
子ども産む前はちょぴりお節介なだけの女の子だったのが、母になって以降「子どものため」=「PTA(子ども会)のため」=「学校(町内会)のため」という大義名分を得てさらにパワーアップして行動力が向上したことで「でしゃばり」になった。
自分が「でしゃばり」って一部の人から疎まれてるのはもーわかってるが言いたい奴には言わせておけばいい!って感じです。
※実際には「言わせておく」より自分で「言わせてもらう」方が圧倒的に多いのが「でしゃばりママ」というもの。
【ワンポイントアドバイス】
主に自分や子どもの利権にかかわることに関してのみ「でしゃばる」ので、邪魔くさい時はその欲している「利権」だけを守るように接してやるとスルーしやすい。
価値観が同じ方向性のママなら、とても頼りがいのある「ママ友」になる場合がある。
でも価値観が全く合わない人だと、スルーするのも耐えかねぬ「目の上のたんこぶ」となりうる。
人前で自分の意見を通すのが苦手なタイプのママにとっては、逆に良きパートナーとなりうるので仲良くなっておくと良いかも。
仕切り屋タイプのママとは相性が悪くて険悪になりがち。
【DQN要素】
受け身な姿勢のメンバーばかりの集団では、発言力の強さでイニシアティブを握りボスママ化することがある。
自分の子どもだけの利権を主張して暴走すると「モンペ」扱いされがち。
「でしゃばり」×「目立ちたがり」の対立があると議論が暗礁に乗り上げがち。
【ひとくちメモ】
でしゃばりを嫌う女は本人も「出たがり」な女なのだろうという偏見が産前にはあったのですが、実はそうでもなく、方向性さえあっていればむしろでしゃばり同士は意気投合しやすいように見受けられます。また、「でしゃばり」が「あえて空気読まない」タイプの場合は「キレ者」「裏ボス」扱いされたりすることもあるので、特定の集団によっては不可欠な存在なんだと思います。
おわります。
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※想像上のママ友なので、批評などご自由にコメント欄までお寄せください。