今年最初のエントリーは年末年始に我が家でとっても白熱していた議論「トーマスのエンディングテーマの歌詞がおかしい」についてお話しします。
機関車トーマスの歌といえば、こちらの「じこはおこるさ」の方がネットでは有名ですよね。ぜひ1度ご覧ください。嫉妬にとち狂っている時に見ると、励まされます。成功でイイ気になってる時に見ると、うちのめされます。
youtu.be 最後の方に出てくる「まあ自信過剰だと集中力なんてたいがい散漫になっちゃうからね」という100%大人向けに発せられたであろう長台詞に心も腰もポッキリ折られること間違いなし。
そちらの歌にも色々ツッコミたいのはヤマヤマなのですが、年末に我が家で議題にのぼったのはこちらの歌の方です。
youtu.be 「きかんしゃトーマスのテーマ2」Engine Roll Callという歌です。
物議を醸している歌詞を書き出してみますね
トーマス(いつでもげんき)
ジェームス(おしゃれでゆかい)
パーシー(たよりになるね)
ゴードン(とってもつよい)
エミリー(しっかりやさん)
ヘンリー(ちからがあるよ)
エドワード(やさしいこころ)
トビー
しかくいな~か~ま~♪
トビーの「四角い仲間」レッテルが差別的発言すぎて突出して酷いのでひとまずスルーして(!)、他のメンバーの描写も全く実際のキャラクターに即してはいないのです。
ジェームスはおしゃれじゃなくて不愉快だし、パーシーは臆病で全然頼りにならないし、ゴードンは強すぎるがゆえの傲慢で、エミリーはしっかりを過信したうっかりやさんです。
今夜の家族会議の議題は「トーマスのエンディングの歌詞が適切でない件について」で、私が「パーシーは頼りにならないしジェームスはおしゃれじゃないし不愉快、ゴードンは強いんじゃなくて速いだしトビーは四角いけど仲間じゃないのではないか」と言ったら議論が白熱した
— タイクツです (@taikutu262) 2016年12月21日
↑ツイートでもつぶやきました。
私は日頃のストレスのありったけをこの歌詞にぶつけて批判しまくりました!
みなさんも、見知らぬネット上の誰かを批判してストレス解消するのは金輪際やめにして、トーマスやアンパンマンの仲間たちを正論でコテンパに貶めてみましょう、とってもスッキリしますよ。
しかし、子どもたち全員からは一斉に抗議の声があがったのです。
「はい!反対します。その言い方はひどいと思います!」
「パーシーはいいヤツです!」
どうやら、他はともかく可愛いパーシーの悪口だけは聞くに絶えなかったようです。子どもたちはみな非難ごうごう(ゴーゴー!)「トーマスの歌詞を変えるべきか否か」論争の幕開けです(ゴーゴー!)そこで私はさらに意地悪く理論武装してコテンパにパーシーをこき下ろしました!(ゴーゴー!)
「パーシーなんか馬力がないから郵便配達なんて軽い仕事を専任しているのだし、車体は小さいし気も小さいしそのくせフットワーク重くてとても頼りになんかなりません。パーシーのいいところ、何か一つでも言えるってんですか?」
すると長女がはい!と手を挙げて
「パーシー!(がんばりやーさん~♪)」
と歌ってみせました。
「でもそんな、がんばりやさんとか、いかにも”がんばったで賞”みたいに他に際立った所がない時にもらえる賞状のような長所を誉められる人間(機関車)のやるせなさがあなたには理解できますか。」
と私が言うと、今度は長男がはい!と手を挙げて
「パーシー!(とってもまーるい~♪)」
と歌い出したではありませんか。
「それ全員そうだし!」と総ツッコミが入ると、さらに次男坊がはい!と言って
「パーシー!(とにかくまーるい~♪)」
と歌いました。そこで私はハッとしたのです。
とにかくまるい、これはもしかしたらパーシーの性格や声や印象全てを包括した詩的な暗喩表現やもしれぬ。確かになんか、存在感がまるっこいよな、アイツ…
「それでは、今日から我が家でのパーシーの合いの手は、とにかくまるい、を採用したいと思います」
「ちょっと待ってください!みんな性格や長所を歌われてるのにパーシーがまるいではかわいそうだと思います!それにみんな丸いじゃないですか!」
と長女が言いました。
ひっかかりましたね?私が用意しておいたワナにまんまとはまりましたね?私はさっそく今日の本題であるところのトビー問題をぶちまけましたとも!
「そうですか?それならトビーが四角い仲間と言われてる件はどうなんですか?みんな良いところや特長を歌ってもらえてるはずなのに”四角い”とはただの見た目、差別ではないですか?麦わらの一味で例えたならルフィをゴム、ナミをおっぱい、チョッパーをトナカイと言い放つのと同じくらいの差別的描写ですよね?そんな風に言われてるヤツが本当に仲間といえますか?」
おわかりですね?この言い方は発言小町でよく見られる釣り師のやり口ですよ。たちどころにたくさん釣れましたよ。
はいはい。みなさん。落ち着いて。思い上がるのもたいがいにしてくださいね。
「私が言っているのは、みんなから見てトビーが仲間だと思われていても、トビーからは全然仲間じゃないという意味なんです。そんな、”四角い”としか思っていない奴らなんか、トビーの方から願い下げですよ!」
ざわざわ…ざわざわ…そういえばトビーて機関車じゃないよね?仲間じゃないのかな?
(※トビーも機関車です)
うろたえる子どもたちを前に私は、とっさの思いつきでさらなる追い討ちをかけました。
「彼らが本当に気にかけているのは、トビーではなくトップハムハット卿ではないですか?やつらはトップハムハットの評価を生き甲斐とし、常に”役に立つ機関車”としてトップハムに認められることが興味関心の全てではないですか。だからここの歌詞にはトビーじゃなくてトップを入れるべきなのです。上に媚びへつらって生きるのが社会の摂理、長いものには巻かれろ、という結論でいいじゃないですか。」
きまった。。。ここまで気持ちいいヒール役はやっていると爽快です。言えば言うほど子どもたちからの非難もブーイングもヒートアップしていくのでウキウキします。私は炎上ブロガーさながらに、激昂していく正義マン達を達観しながら悦に入っていました。すると突然
「じゃあそれで歌ってみてよ」
という無理難題を突きつけられたのです。
みなさんも一緒に歌ってみてください
www.youtube.com 英語だとパーシーはpulls the mail on time だから時間に正確なのがウリ
トーマス(いつでもげんき)
ジェームス(うぬぼれやさん)
パーシー(とにかくまるい)
ゴードン(はやくてごーまん)
エミリー(うっかりやさん)
ナミ(おっぱいデーカイ〜)
ブルック(はっこつしーたい)トプハッ
ふとっちょきょくちょうさ~ん♪
い、言えね~~ーーー!!!
もともと原曲でもくいぎみでムリクリ「トビー」言ってところなのに「トップハムハット卿」とかなおのこと早口言葉みたいなの言えるわけがねえーーー!!!
おもいつきでやるときっとしっぱいするよ
こううんのめがみはきまぐれだから
ウキウキしてるとまっさかさま
わすれないで、きをつけてね、いつだって
じこがほらおきるよとつぜんさ
うんがないときは、しょうがない、なんとかしよう
(「じこはおこるさ」の歌詞より)
私はなんとかしようと、朝「みいつけた!」という番組で見た「オフロスキー」のやっていた「超高速でしゃべるから何て言ったかあててねクイズ」のなんちゃって早回し風に歌ってみました。すると
トップハムハット卿
↓
トプハムハトきょ
↓
チョツパ~ッきょツ
みたいになってしまって、みんなから失笑されました。
どうしてもここの「トビー」のコンパクトさには遠く及ばず、トップハム撃沈。ここに至りまして初めて、この最後のところの歌詞に、たとえ「四角い仲間」としか表すことができなかったとしても、それでもなお「トビー」が選ばれた本当の理由を、改めて深く理解した次第です。(そもそもトービーなのかトビーなのかすら判然としませんがね。)
まあ自信過剰だと集中力なんてたいがい散漫になっちゃうからさぁ…
ああそうか、こういう時につかう言い訳なんだなあ、あのセリフは
大人が調子にのって恥をかいた時に、うまくごまかして子どもたちを戒めるための、教訓めいた逃げ口上なんですね、あれは。
じこがもしおきても、おちこまないで。
まあ自信過剰だと集中力なんてたいがい散漫になっちゃうからさ。
じこだじこだ。わすれてるとじこはおこるよ、ほーらー!
皆さんもどうぞ冒頭の歌とともに活用してください。
おわります。
追記:英語では「四角い」だけでも真面目で几帳面な特性を表現できるようです。「俺は直角!」みたいなことなんでしょうね。
「じこはおこるさ」のミュージカル節と凄絶なヴィジュアルの差が衝撃的過ぎて笑えない…トビーは日本語でも「四角四面」と言うように、几帳面で真面目なのです( ・ิω・ิ) / “自信過剰だと集中力なんてたいがい散漫になっちゃうからね(…” https://t.co/AJgAeCE2p7
— neofreudian@はてなブログ (@neokleinian) October 2, 2018
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「きかんしゃトーマスのテーマ2」収録
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